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北見小児科医師が書いた子育てアドバイス

睡眠(赤ちゃんの昼、夜の逆転)

産院から退院する時「赤ちゃんは大体3時間間隔で目を覚まし、おっぱいを欲しがって泣くからね」といわれます。最初は、これよりも早くても、遅くても小さな不安がよぎります。

生まれたばかりの赤ちゃんは、おっぱいを飲むとあとはすやすや寝ています。これが期待できるのはせいぜい2ヶ月くらいまででしょうか。生後8週頃までは、睡眠は完全にこま切れ型です。その後は睡眠と覚醒の繰り返しの回数が目立って減少し、しかも睡眠の時間帯が少しずつ遅い方へずれてゆきます。4~5ヶ月になると、睡眠の大部分が午後8時から翌朝の間になり、起きている時間帯が昼間ということになります。睡眠と覚醒のリズムがしっかり作られるのは、生後4~5ヶ月ということです。

うちの子は、昼間と夜が逆転して、昼間は寝てばかり、夜中眼バッチリで大変だという悩みをよく耳にします。この赤ちゃんの昼夜の逆転は、赤ちゃんの睡眠と覚醒のリズムが作られてゆく過程で比較的よくみられることのようです。いわば一時的な生理的な現象であり、特別なことはしなくてもやがては自然に改善してゆきます

しかしこの時期だけでも赤ちゃんがうまく生理的な睡眠、覚醒のリズムに適応できるように親の生活パターンも配慮することは必要です。いつまでも夜更かしせずに赤ちゃんとともに寝てみてはどうでしょう。ちなみに赤ちゃんの睡眠時間は、大体ですが生後2週までは16時間、生後3~5ヶ月で14時間、6ヶ月~2歳で12~13時間といわれています。

これは1966年米国での報告ですので最近は若干異なっているかもしれません。

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