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北見小児科医師が書いた子育てアドバイス

赤ちゃんの泣き

最近の小児科は「ソフト小児科」といわれます。戦後も来年で60年、この間子供をとりまく衛星環境は、飛躍的に改善しました。それとともに小児科医の役割も変わり、それまでの重篤な感染症との闘いから、いわゆるソフトサインへの対応や、健康診断、予防接種などの保健医療、さらに子供の生活や発達にかかわる多様な疑問に答えることなどが、小児科医の重要な仕事として重要視されています。

「ソフトサイン」これは直接は命にはかかわらないにしても見逃すわけにはいかない小さな異常であり、お母さんお父さんにとって心配の種になるサインと理解してください。これからしばらくは、いろいろな「ソフトサイン」について述べてゆきます。今回は、赤ちゃんの専売特許『泣く』ということについて少し考えてみましょう。

泣く子はよく育つと昔からよくいいます。しかし赤ちゃんは泣くのがあたりまえだと覚悟していましたが、1日中わけもなく泣いてばかりいてノイローゼになりそうだという悩みをよく聞きます。いったい赤ちゃんはどのくらいの時間泣いているのでしょう?

乳幼児の神経機能の発達の研究で有名なブラゼルトンという人がいます。その成績によると、1日の中で泣いている時間の合計は、生後1.8時間、生後6週までは増加傾向示して2.8時間となり、その後は減少して生後12週には平均0.4時間になるということでした。

 生後1ヶ月半の赤ちゃんは、3時間も泣いているんですね。この時期寝ている時間は14~15時間くらいあるので起きている時間の1/3くらいは泣いていることになります。まさに赤ちゃんは泣くのが仕事といっていいのでしょう。あまり神経過敏にならずにゆっくり対応してゆきましょう。

生後3ヶ月を過ぎて、1日3時間以上泣く日が1週のうち3日以上ある場合「過剰泣き」としている場合が多いようです。

次回は過剰泣き、特に3ヶ月仙痛(コリック)と夜泣きについて話します。

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