最近は、中学1年生の6割がスマホを持っています。スマホの保有率は小学生の2~3割、中学生の6~7割、高校生では9割
となっています。小学生の高学年になると、そろそろスマホを持たせようかな、という親が多くなってきます。その際、
自制心やネットリテラシー(ネットを使用するために必要な知識や能力)の低い子どもが大丈夫か、心配です。
小中学生にスマホを渡す時、しっかりと保護者と子どもでスマホ利用の家族ルールを決めることが大切になります。
実際に、中学生の子どもを持つ7割以上の家庭がスマホの家族ルールを決めています。家族ルールの定番トップ5は、
- スマホの利用は、決められた時間だけ
- アプリのダウンロードは親に相談&課金はなし
- 食事中にスマホを利用しない
- ながらスマホ(歩きスマホ)などの禁止
- 面識のない相手との連絡、連絡先の交換に注意する
米国のマサチューセッツ州の母親が13歳の息子にスマホをプレゼントする時に子どもと交わした
「18の約束」(表)ABCニュースでも取り上げられ話題になりました。親が子どもにスマホを持たせるにあたり
とても参考になると思います。
(表)母から子へスマホ:18の約束(要約)
- これはお母さんのスマホです。
- スマホのパスワードをお母さんに報告しなさい。
- これは電話です。お父さんかお母さんからの電話には必ず出ること。
- 学校がある日は7:30pmに、週末は9:00pmに、そして翌朝7:30amまではお父さんかお母さんにスマホを渡すこと。
- 学校に持っていってはいけませんが、特別な事情があれば相談にのります。
- 自分のせいで壊したときは、修理費は自己負担。
- スマホを使って人を傷つけないこと。
- 相手と面とむかって言えないことをスマホを使って言わないこと。
- 友達の親の前で言えないことはスマホを使って言わないこと。
- アダルトサイトやポルノは禁止。
- 公共の場では電源を切るかサイレントモードにする。
- 他人にあなたの大事なところの写真を送ったり、もらったりしてはだめ。
- むやみに写真やビデオを撮らないこと。
- ときどき家にスマホをおいて出かけるようにしなさい。
- みんなが聞いているのとは違う素晴らしいあなただけの音楽をダウンロードしてね。
- ときどきワードゲームやパズルゲームで遊んでね。
- 検索だけに頼らず、ちゃんと周りの世界を自分の目でみてほしい。
- この約束を破った場合は、お母さんはスマホを取り上げます。そして何がまずかったか
一緒に考えて、また一からスタートしましょう。