大人と同じ様に赤ちゃんでもスマホの動く画像や音に惹かれます。1歳を過ぎると 上手に扱うことができるようになります。作家でジャーナリストの石川結貴さんは、 次のように述べています。
子どもとスマホの親和性の高さには、子どもの成長過程が関連しています。幼児が ネジやボタンを指で押すことがありますが、指で押す、触れる、つまむといった 行為は人間の自然な成長過程の一つなのです。スマホの操作はこうした行為とピッタリ あってしまうため「親が教えていないのに子どもが勝手にスマホを使っていた」 「一人でどんどんタップして操作する」といったことがしばしばおこります。さらに、 刺激的な音声や映像などが「もっと見たい」という興奮、「すぐにやりたい」という 欲求につながりやすいこともあります。「少しの時間だけ」そう思って子どもに スマホを与えたら、夢中で使い続けて「やめなさい」と言っても聞かない・・・ こんな経験をお持ちの人もいらっしゃるのではないでしょうか。「いつの間にか スマホを離れられなくなってしまう」など、依存につながりやすい問題も大きな デメリットといえるでしょう。
1歳半健診で、スマホ依存傾向を示す子どもの割合を図に示します。子どもに スマホを与えればおとなしくなる、その間に家事や仕事を片付けたい、と思うのは 無理からぬことで一方的に「スマホ育児は悪」と決めつけるのは短絡的といえるかも しれません。しかし「子育ての中で何に注意しながらスマホを利用するか」という 現実的な視点を持つことが大切です。