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北見小児科医師が書いた子育てアドバイス

おんぶと抱っこ

最近、おんぶをして赤ちゃんを連れてくるお母さんに出会うことはまれになりました。街中でもほとんどのお母さんは赤ちゃんをベビーカーにいれるか、抱っこ帯で抱いて歩いています。
つい20~30年前までは、ほとんどが赤ちゃんを背負って(おんぶして)歩いていたように思います。このように育児の仕方は時代によっていろいろ変化してゆくものなのですね。

おんぶがよい、抱っこのほうがよいのか・・・もちろん医学書にはのっていませんし、育児書をみてもはっきりしません。

抱っこでは、お母さんと赤ちゃんが顔を合わせられ、また目と目とを合わせられるので、語りかけたり、あやしたりできます。

おんぶでは、あやしたりすることはできませんが、お母さんと赤ちゃんの目の位置が同じところにきますから、お母さんが見る形が同じ様に赤ちゃんにも見えます。両手が使えるし、母親の重心が安定し、安全です。お母さんの背中を通じて親のぬくもりを感じられ、安心感が得られます。

インターネットを覗くと、「あなたは抱っこ派、それともおんぶ派」など、いろいろな意見がのっています。ひとつだけ紹介しておきましょう。

「私は、第1子の時は、もっぱら抱っこ派だったのですが、2人目が生まれた時に、おんぶに挑戦!その結果、下の子はおんぶのほうが多かったかもしれません。何故って、それはおんぶのほうがラクで楽しいから。
子供がぐずる時間帯って、何かしなくちゃいけないときが多いじゃないですか。そんな時に抱っこだと両手がふさがってしまい、何もできませんが、おんぶだとリュックをしょっている感覚なので両手は自由。掃除、洗濯、食事の用意、家のことならたいていのことが片付けられます。家事をする時には、ホント、おんぶがおすすめです。
抱っこは腰が痛くなって疲れるけど、おんぶならしてくれるおばあちゃんも多いって話しをよく聞きます。前がクロスするタイプのものとリュックタイプのものがあります。私のおすすめするのはリュックタイプです。・・・」

またインターネットにサトー・ハチロー作詞のこんな童謡がのっていました。

『おんぶと抱っこ』
  1. おんぶとだっこ どっちがおすき
    かあさんにはおんぶ とうさんはだっこ
    冬にはおんぶ 夏にはだっこ
    どっちもどっちも どっちもよ
  2. おんぶとだっこ どっちがおすき
    ねえさんにはおんぶ にいさんにはだっこ
    日暮れはおんぶ 昼間はだっこ
    どっちもどっちも どっちもよ

ゆったりしている時は抱っこ、忙しい時はおんぶするなど、その時々で使い分けてゆけばいいのかもしれません。
それにしても、おんぶにはほのぼのとした懐かしさと愛情が感じられます。昔から受け継がれてきた子育ての知恵を大切にしたいものです。

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