子どもの睡眠時間は、年々短くなる傾向があり、先進国の中で日本の子どもはもっとも睡眠時間が短いとされています。スマホの爆発的な普及に伴い、様々なスマホ使用に伴う健康問題が指摘されていますが、その中でも特に懸念されているのが睡眠障害です。
2014年、文科省は全国の小、中、高校生2万人を対象とした「睡眠を中心とした生活習慣と子供の自立などとの関連性に関する調査」を行っています。図に示すように、スマホを使用する時間が長いほど就寝時間が遅くなり、寝る直前までスマホを使っている頻度が高くなるほど起きるのがつらいと感じる子どもが多いことがわかりました。
さらに就寝時刻が遅い子どもほど、自分のことが好きと回答する割合が低く、なんでもないのにイライラすることがあると回答する割合が高くなっています。
厚労省は2018年、8項目からなる「未就学児の睡眠指針」を発表しています。
その中で3項目をスマホやタブレットなどの情報通信機器の使用に関する注意、とくに就寝前には光を発する電子機器を使用しないことが望ましいとしています。