インフルエンザは、例年1月下旬から2月初旬を平均的なピークとして、12月から4月にかけて流行します。
流行の開始時期や持続期間、ピークの大きさ、ウィルスの型などは年によって様々ですが、毎年1000万人以上の 人がかかるとされています。ちなみに2012~2013年度は、推計1180万人でした。
2005年度から北見医師会では、インフルエンザを診療する機会があるすべての医療機関に対し、インフルエンザの発生状況の報告を毎週お願い しています。これにより北見市におけるインフルエンザの流行をほぼ確実に把握することが可能となっています。 このデータを参考に、最近の北見市におけるインフルエンザの状況をみてみましょう。
報告数に若干の差はありますが、毎年5千件以上の報告があり、北見市民の4~7%が毎年インフルエンザにかかっています。
12月初旬から発生がみられ、1月下旬から2月にピークを迎えるパターンが多いようです。 最近は、3月以降~5月の連休頃まで散発的ですがみられています。
以前は、北見のインフルエンザの流行は東京などと比較しかなり遅れ、札幌と比較しても少し遅れることが 指摘されていました。しかし物流や人の移動の変化に伴い、図に示すように地域におけるパターンに、 時間的な差異はほとんどなくなっているようです。
インフルエンザの流行状況をタイムリーに捉えることは全国的に行われている調査では難しく、北見市 で行われている試みは大変有用です。医療機関のみならず学校の現場などでもこの状況を共有することで、 より早いインフルエンザ対策が可能となります。