お母さん方の頭を悩ませそうなのが乳児期(1歳まで)の予防接種のスケジュールです。
昨年から生後2ヶ月からのヒブ、肺炎球菌ワクチン(不活化ワクチン)に加え、ロタウイルスワクチン(生ワクチン)も認可されました。
ロタウイルスワクチン(ロタリックス)は、生後6週以降に初回、24週までに2回目の接種を終了しなければなりません。生後3ヶ月からはBCG(生)(5ヶ月まで)や、4種混合ワクチン(不活化)といった定期接種も入ってきます。ヒブや肺炎球菌ワクチンも是非接種しておく必要があります。この【接種ラッシュ】をどう乗り切ればよいのでしょう。
生ワクチンを接種すると4週間は次の予防接種はできません。乳児期に集中するいろいろなワクチンをもれなく、特に接種期間の短いロタウイルスワクチンまで受けるようにするには、ワクチンの同時接種を積極的に活用していきましょう。小児科医らでつくる「VPD(ワクチンで防げる病気)を知って、子どもを守ろう」の会は、同時接種を組み込んだ次のような接種計画表を紹介しています。参考にしてください。
ポイントは、生後2ヶ月でヒブ、肺炎球菌ワクチンを同時に接種することのようです。日本では、同時接種に抵抗を感じる人もいます。アメリカでは、4~5種類を同時接種していますが、危険だという報告はありません。いづれにせよ、短期間にこれだけのワクチンをうまく接種してゆくには、お母さんだけの知識では難しいのではないかと思います。かかりつけの小児科医に相談し、接種のスケジュールをたてていただきましょう。