子供の発達を解説した本をみていると「発達のマイルストーン」という言葉によく出合います。ご承知のように、日本では街道の一里ごとに塚を築いてえのきを植え、標識としてきました。
これを一里塚といいますが、古くは外国でも街道沿いの所々に目的地まで何マイルあるかを記した石の柱を建てて、これをマイルストーンと呼んでいました。従って「発達のマイルストーン」といえば、子供たちの発達がどの段階まで進んでいるかを判断するための目安を意味します。
1歳までの運動発達のマイルストーンを示しますが、大切なのはあくまで一つの指標であり、赤ちゃんの成長発達は一人一人違うということです。体重や身長の発育にもいえることですが、子供の発育のスピードは一定の速度ではなく、急にできるようになる時と、停滞している期間があります。他の赤ちゃんと比較するのではなく、あせらずゆっくり長い目で見守ってあげることが重要です。
1歳までの運動発達のマイルストーン
- 頸(くび)の座り
生後3~4ヶ月
- 寝返り
4~5ヶ月
- 一人座り
7~8ヶ月
- ハイハイ
8ヶ月
- つかまり立ち
8~9ヶ月
- 一人歩き
12ヶ月
次に乳児検診でのチェックポイントをあげておきましょう。参考にしてください。
- 1ヶ月--裸にすると両手足をバタバタさせますか、体重が出生時より11kg以上、頭囲が2cm以上増えていますか、顔や物をじーっとみつめますか、おっぱいをよく飲みますか
- 3ヶ月--頸(くび)はしっかりしてきていますか、物をよく目で追いますか、あやすとよく笑いますか、体重6kg、頭囲40㎝以上ありますか
- 6ヶ月--腰を支えると座れ、寝返りができますか、おもちゃでガラガラして遊びますか
- 9ヶ月--ハイハイができ、つかまって立てますか、手を伸ばして欲しい物をとりますか、「イヤイヤ」など物まねを動作をしますか
- 12ヶ月--つたい歩きをして、一人で2~3歩歩きますか、小さい物を指でつまめますか、「マンマ」「バイバイ」などの単語は少し出てきましたか、普通食になりましたか