表1は日本の子どもの感染者数の比較です。日本は米国と比較し、子どもの感染者数も大人と同様に桁違いに少なくなっています。 しかし日本国内ではこれまで子どもの感染者が少なかった状況から、デルタ株の拡がり(第5波)により様相が異なってきており、 子どもの感染者の割合が高くなっています。厚労省によると、10月19日までの感染者は、10歳未満が約9万人、10歳代が17万人にも 上がりました。死者は10歳未満にはありませんが、10歳代が3人みられています。
図1は国内の年齢別新規感染者数の推移を示しています。これまでの2年間のほぼすべての期間で20歳代の感染者がもっとも多くなって います。第5波では高齢者が減っている分、10歳未満、10歳代の割合が高くなっているのが目立ちます。さらに2022年1月からの オミクロン株第6波では、主に家庭内感染による10歳未満の感染が急速に拡大しています。
北海道の子どもの感染者数の推移を図2に示します。表2は子どもの占める割合を示しています。7月15日~9月14日の第5波において、 2020年1年間の子どもの占める割合と比較し、著しく高くなっています。この傾向は全国的に同様の結果が示されています。
北見保健所管内では2021年の1年間に乳幼児~高校生の70人の感染がありました。その内訳は3ヶ月~6歳19人、小学生20人、中学生 9人、高校生22人となっています。とくにこのうちの51人が7月以降の3ヶ月間に罹患していました。