乳児健診は、赤ちゃんの発育状態を確認すると同時に、お母さんの育児に対する不安を解消する大切な役割があります。法律によって義務付けられている健診は、 1歳半と3歳健診の2回です。その他多くの市町村で3か月健診(北見市は9か月)が行われ、公的な健診は3回となっています。これらの健診はほぼ100%に近い受診率となっています。
各健診のキーポイントについて述べてゆきましょう。
人の顔や声に反応し始め、体重は出生時の約2倍になり、著しい成長を見せる時期です。
満期産では、4か月では体重はおおむね6㎏を越えています。栄養方法は母乳のみが40%、混合栄養、人工栄養がそれぞれ30%程度です。
1日の覚醒、睡眠のリズムは多くの児でできてきていますが、半数くらいの児ではまだ夜間、夜中の授乳があります。
4か月では、約90%の児でほぼ首がすわり、腹ばいで頭部を挙上します。
当院で行っている健診の流れは、まず身体計測(体重、身長、胸囲、頭囲、カウプ指数の計算)の後、股関節のレントゲン撮影があります。
医師の診察(心音、呼吸音の聴診、追視の有無、大泉門の状態、股関節の開排制限の有無、首のすわりのチェックなど)、
気になっている点について質問を受け、生後2か月から開始されている予防接種の状況、スケジュールなどについてお話ししてゆきます。
最後に、そろそろ始まる離乳食などについて栄養士さんからアドバイスがあります。