肥満傾向児は、男子は9歳以降、女子は11歳以降で10%を超える結果となっており、小学校入学後に肥満になるケースが多いようです。
肥満児は、過去30年間で約3倍に増加していて、現在も少しも減る傾向にはありません。ますます食生活面や運動面からのサポートが必要となっています。
以上のことを実践してもらい、それでも体重が増えてゆく場合、食事量を1~2割へらす。
太った子どもの親は、自分の子どもが太っていることは理解していますが、太っていること自体はあまり問題にしていないようです。
太っているほうがむしろ健康的な体型であるとする背景には、健康的な子にとって成長、発達過程にあるこの時期は、食べることより食べないことが問題視されることがあります。太っている子どもの体型を健康上の問題としてとらえないと、太っている原因が生活習慣にあるかもしれないという認識には至りません。
実際に太っている子どもの親も太っているケースが多く、親に肥満改善の意識が乏しい場合、いくら指導しても効果は上がらないのは当然といえます。
子どもがまねて自然に身につけてほしいような良い生活習慣が得られるように、まず親の健康に対する意識改革をしてもらうことが最初であり、最も重要なことです。
ひどい肥満に移行しないためにも、幼児期のうちに子どもの肥満と健康についての正しい知識を親に習得してもらう必要があります。